新カテゴリー「1923年関東大震災・朝鮮人虐殺・亀戸事件など」




上・亀戸事件殺害された9名

上・亀戸警察に抗議する亀戸事件の家族

カテゴリー「1923年関東大震災朝鮮人虐殺・亀戸事件など」

朝鮮人を敵として、宣戦布告なき戦争を続けていた日本》 朝鮮人虐殺、なぜこんなことをしたのか (読書メモ)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/103606

1923年関東大震災朝鮮人虐殺「日本労働総同盟鈴木文治会長の朝鮮総督斉藤実閣下への意見書」 読書メモ—山辺健太郎著「日本統治下の朝鮮」(岩波新書)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/093903

1923年9月3日の内務省警保局の「電信文」と流言飛語
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/101713

「大正震災志」に見る東京市の陸軍と流言蜚語 読書メモ(その四)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/102919

「大正震災志」が触れている自警団の残酷非道と警察の対応 読書メモ(その三)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/102740

「大正震災志」に見る 各警察署自身が拡げた流言蜚語の数々 読書メモ(その二)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/102123

「大正震災志」に記載されている流言蜚語とその被害 読書メモ(その一)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/101931

「大正震災志」内務省社会局発行
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/101416

群馬県「藤岡事件」
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/102539

福田村事件
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/101547

長詩『十五円五十銭』 壺井繁治
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/103307

賀川豊彦の差別思想と吉野作造(読書メモ③)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/05/05/073000

吉野作造関東大震災朝鮮人虐殺
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/093627

秋田雨雀、戯曲「骸骨の舞跳」から1923年9月関東大震災朝鮮人虐殺を想う 
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/21/163200

証言集「関東大震災の直後 朝鮮人と日本人」(西崎雅夫編 ちくま文庫)より
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/21/163042

復讐の歌(亀戸の森夜は更けて)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/104452

詩 杉よ! 眼の男よ! 
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/104257

騎兵第十三連隊の紙片(川合義虎君の死とお母さん)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/103901

資料紹介『〔関東大震災時の〕官憲ノ検束者ニ対スル暴状』二村一夫著作集より
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/100835

資料紹介『亀戸労働者殺害事件調書』(2) 二村一夫著作集より
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/100640

資料紹介『亀戸労働者殺害事件調書』(1) 二村一夫著作集より
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/100422

亀戸事件小論 二村一夫(二村一夫著作集より)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/100222

平沢計七著「一つの先軀」、「大衆の力」より
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/100104

『平沢計七のために』 小山内  薫(読書メモー「亀戸事件の記録」)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/095908

『佐藤欣治君の面影』 南   巌 (読書メモー「亀戸事件の記録」)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/095753

『吉村光治君の生涯』 南 巌  (読書メモー「亀戸事件の記録」)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/095611

『北島吉藏君』 相馬一郎  (読書メモー「亀戸事件の記録」)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/095458

『川合義虎君』 相馬 一郎  (読書メモー「亀戸事件の記録」)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/095333

『近藤広蔵君』 亡き同志を憶う  渡辺政之輔(読書メモー「亀戸事件の記録」)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/095212

『山岸実司君』 亡き同志を憶う  渡辺政之輔 (読書メモー「亀戸事件の記録」)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/095055

『加藤高寿君』亡き同志を憶う 渡辺政之輔 (読書メモー「亀戸事件の記録」)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/094932

亀戸事件で殺された10名の若すぎる同志たちよ! (読書メモ)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/094758

南葛魂(たましい) ! と渡政(わたまさ)  (読書メモ)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/094535

亀戸事件 (読書メモ)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/094306

南葛労働運動、「南葛」地域の労働争議一覧(1919年~23年)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/22/094052

『加藤高寿君』 亡き同志を憶う 渡辺政之輔 
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/21/162922

亀戸事件について  はじめに (読書メモ)
https://nagasaki1218.hatenablog.com/entry/2025/04/21/162251


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私たちも両手で高くプラカードを掲げよう!  チリの民衆のように! ウクライナにパレスチナに平和を! 「平和に生きる権利」ビクトル・ハラ

 私たちも
両手で高く
プラカードを掲げよう!
 チリの民衆のように!

この動画お勧めです!
虐殺されたビクトル・ハラとチリ民衆の闘いを忘れまい!!

「平和に生きる権利」
戦争をすぐに中止せよ! ウクライナパレスチナに平和を!
 
El derecho de vivir en paz - Inti Illimani Histórico, Quilapayún, y Daniel Alcaíno.

 わずか5分34秒の作品ですが、殺されたビクトル・ハラとその歌の意味をしっかりと受け止め、チリ民衆の運動を示しています。真剣にプラカードを両手で高く掲げるチリの人々の胸の高鳴りが聞こえるようです。この動画お勧めです! 
 
平和に生きる権利(ビクトル・ハラ
EL DERECHO DE VIVIR EN PAZ(Víctor Jara, Chile)

生きる権利
あーホーチミン
あなたはベトナムの地から 世界の人々のたましいをふるわせる
どんな軍事力にも消せはしない 美しい田園を 平和に生きる権利を

インドシナの地 広い海のかなた そこでは残虐な砲弾が 花々をうち砕く
月まで届く爆発が すべての悲鳴とが 平和に生きる権利を叫ぶこだまとなる

ホーおじさん、ぼくらの歌は
純粋な愛の炎
それは鳩舎のハト
オリーブ畑のオリーブ[の木]
それは世界に遍(あまね)く歌
平和に生きる権利を
勝利を!

ラララララララ
ラララララララ
ラララララララ
ラララララララ
それは世界に遍く歌
平和に生きる権利を
平和に生きる権利を
勝利を!

そうなのだ要するに人格の問題なのだ! 徳冨蘆花の謀叛「謀叛論」を読んで

 

写真・大逆事件1910年の新村兄弟のお墓
<禮誉救民忠雄居士><賢誉至徳善雄居士>

nagasaki1218.hatenablog.com

徳冨蘆花の「謀叛論」を読んで
 人の死というものは決して同等ではないとつくづく思う。2022年夏、かの暗殺された元首相を100年の公論は惜しむだろうか。人々は悲しむだろうか。到底そうは思えない。国葬で、ますます謗(そし)る声が高くなるだろう。 徳冨蘆花は言う。〈要するに人格の問題である〉と。心からうなずく。そうなのだ要するに人格の問題なのだ。労働運動も同じだと思う。

 あの時、あの時代に、大逆事件の新村兄弟のお墓に<禮誉救民忠雄居士><賢誉至徳善雄居士>と彫った屋代の地元の人々のなんとも気高い心意気にうたれる。
(2022/12/1記)

徳冨蘆花の「謀叛論」より
(『謀叛論』。1911年(明治44)2月1日、旧制第一高等学校で行われた徳冨蘆花の講演草稿)
 「・・・諸君、幸徳君らは時の政府に謀叛人と見做されて殺された。諸君、謀叛を恐れてはならぬ。謀叛人を恐れてはならぬ。自ら謀叛人となるを恐れてはならぬ。新しいものは常に謀叛である。『身を殺して魂(たましい)を殺す能わざる者を恐るるなかれ』。肉体の死は何でもない。恐るべきは霊魂の死である。人が教えらえたる信条のままに執着し、言わせらるるごとく言い、させらるるごとくふるまい、型から鋳出した人形のごとく形式的に生活の安を偸(ぬす)んで、一切の自立自信、自化自発を失う時、すなわちこれ霊魂の死である。我らは生きねばならぬ。生きるために謀叛しなければならぬ。古人はいうた、いかなる真理にも停滞するな、停滞すれば墓となると。人生は解脱の連続である。いかに愛着するところのものでも脱(ぬ)ぎ棄てねばならぬ時がある、それは形式残って生命去った時である。『死にし者は死にし者に葬らせ』墓は常に後にしなければならぬ。幸徳らは政治上に謀叛して死んだ。死んでもはや復活した。墓は空虚だ。いつまでも墓に縋(すが)りついてはならぬ。『もし爾(なんじ)の右眼爾を礙(つまず)かさば抽出(ぬきだ)してこれをすてよ』。愛別、離苦、打克たねばならぬ。我らは苦痛を忍んで解脱せねばならぬ。繰り返して曰(い)う、諸君、我々は生きねばならぬ、生きるために常に謀叛しなければならぬ、自己に対して、また周囲に対して。

 諸君、幸徳君らは乱臣賊子となって絞台の露と消えた。その行動について不満があるとしても、誰か志士としてその動機を疑い得る。諸君、西郷も逆賊であった。しかし今日となって見れば、逆賊でないこと西郷のごとき者があるか。幸徳らも誤って乱臣賊子となった。しかし百年の公論は必ずその事を惜しんで、その志を悲しむであろう。要するに人格の問題である。諸君、我々は人格を研(みが)くことを怠ってはならぬ。・・」(「謀叛論」岩波書店  編者中野好夫)

 

労働者にはまたもや二つに一つしか道はない

「イギリスにおける労働者階級の状態 19世紀のロンドンとマンチェスターエンゲルス著 岩波文庫上・下  

   労働者のあいだで見られる堕落のもう一つの原因は、労働が罰であることである。自発的な生産活動がわれわれの知る最高の喜びであるならば、強制労働はもっとも過酷で、もっとも屈辱的な苦痛である。毎日朝から晩まで気の進まぬことをしなければならないことほど、ぞっとすることはない。そして労働者が人間的な感情を持っていればいるほど、彼らにとって労働はますますいとわしいものとならざるをえない。     

   労働の中に存在する強制を、労働者が自分自身にとって無意味であると感じるからである。いったい何のために彼らは働くのか?創造の喜びからか?自然の衝動からか?けっしてそうではない。彼らが働くのは金のため、労働そのものとは全く何の関係もない事柄のためである。彼らが働くのは働かなければならないからである。そのうえ、非常に長時間、休みなしでまったく単調な作業を続けるので、彼らに人間的な感情がまだ少しでもあれば、これだけでも労働は最初の数週間ではやくも苦痛とならずにはいないのである。

  分業は強制労働の動物化作用をさらに何倍にもする。労働者の仕事はたいていの労働部門において、毎分毎分繰り返され、毎年毎年かわることのない、つまらない、まったくの機械的操作に限られている。幼児から毎日12時間もそれ以上も、ピンの頭を作ったり、歯車ややすりで磨いたり、それ以外の点でもイングランドのプロレタリアのような状況の中で生活してきた者が、30歳代になっても、どれほどの人間的な感情と能力を持ち続けていられるというのか?

 (略)

  そしてそのような労働――労働者の自由時間をすべて要求し、食べたり、眠ったりする時間、まして戸外で運動したり、自然を楽しんだりする時間、いわんや精神活動のための時間など残すべくもないような労働――を刑罰として宣告すること。このような宣告がどうして人間を動物に転落させずにいようか!
   労働者にはまたもや二つに一つしか道はない。すなわち、自分たちの運命に身をゆだね、「立派な労働者」となってブルジョアの利益を「忠実に」守るか――ただしその場合、労働者は確実に動物化する――あるいは、出来るだけ抵抗して自らの人間性のために闘うか、どちらかであるが、後者ができるのは、ブルジョアジーに対して闘うときに限られる。
(諸結果p230から)


つくづく「労働者にはまたもや二つに一つしか道はない。すなわち、自分たちの運命に身をゆだね、『立派な労働者』となってブルジョアの利益を『忠実に』守るか――ただしその場合、労働者は確実に動物化する――あるいは、出来るだけ抵抗して自らの人間性のために闘うか、どちらかであるが、後者ができるのは、ブルジョアジーに対して闘うときに限られる。」に頷きます。若干24歳青年エンゲルスの指摘を僕は納得します。ここでエンゲルスは一言も自分のことなどしゃべってはいません。しかし、ここには青年エンゲルスの労働者への愛を感じます。調査に裏付けられた想像力を感じます。彼は資本主義に本気で怒っています。読んでてそんな気がしました。